クリーン忍術心得帖 Part 10「大野耐一さんからの贈り物」
トヨタ生産方式の産みの親・大野対一氏との出会いをまとめた1册です (2007年刊)
クリーニング業界のトヨタ生産方式のテキストとして世に生まれた第一冊目です。 当時自分は業界紙・全国ドライ新聞社の記者としてトヨタ式に取り組む業者のフォロー記事を 書いているうちに、その分量も内容も紙面に紹介できる量を はるかに超えてしまい、すったもんだで出版することになった思い出深い一冊です(このあたりのいきさつはただ今全ドラの連載で掲載中)。クリーニング業界のみならず、いろいろな業界に売れた記憶があります。 ちなみに当時は記者の名前で出版するのもはばかれたので、冨永さんという監修者をたてました。この方に当時は指導していただいていたのですが、今は西本願寺派の僧職につかれています。 ◆ ◆ ◆ ところでこのヘンテコリンな書名には、それなりの理由があります。まずはトヨタ式生みの親の大野耐一さんが忍者・忍術好きであったこと。またその大野さんが「クリーニング屋さんは同業者同士で隠さず勉強しあう、非常にクリーンな人たち」という印象を 持たれたこと。さらに当時トヨタ方式に取り組む仲間内で、品質管理の大家・西堀栄三郎さんの著書「品質管理心得帖」が必読書だったこと。これらのからみで決まったものです。当初は上司から「こんな変な名前で売れるか」と言われましたが、今ではシリーズも11冊、このパート1も今では大野さんの語録を付け加えた新版となり、業界では珍しいベストセラーとなっています。ちなみに印刷会社に「こんな風に書いてくれ」と自分で走り書きして渡したイラストが、結局そのまま使われてしまいました。