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アパレルの仕上術・Part1 基礎編

クリーニング業界初、仕上げのテキスト・入門編です(1996年刊)

apparel-1.jpg クリーニング工場で最もコストの高い工程は仕上げである。それは今も昔も同じ。というか、商業洗濯はリネン・ランドリー・ドライクリーニングを問わず、洗浄工程の機械化が先に進み、仕上げがそれに追いついていない。したがって仕上げ工程が未だ手作業にとどまったまま。これを何とか打破する方法はないかと、管理技術はトヨタ生産方式に学び、固有技術はアパレルのそれを調べてみました。
 分かったことは、当たり前といえば当たり前ですが、洋服と和服は違うということ。洋服の文化は西欧にあり、それを和服の仕上げ方で仕上げているのが今のクリーニング業界という現実でした。簡単に言うと、洋服の仕上げは立体的に、和服の仕上げは平面的に、ということ。彼我の文化の違いとて言ってしまえばそれまでですが、それではきれいに仕上がるはずもないし、生産性も上がらない。
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 ということで、本来の洋服の仕上げはこうですよと、全ドラで連載したところ読者からの反響も大きく、それでは本にまとめましょうということで世に出た一冊です。当初からシリーズ化する予定だったので、Part1は基礎編、Part2は応用編と最初から決めていました。
 作ってみたら、アパレル業界にもこのようなテキストは見当たらないとのこと。あまりに基本的過ぎて作られていないのか、あるいはまとめられていないだけなのかは分からないが。いずれにせよPart1出版後も連載は2年近く続けられ、お約束どおり続編はPart2として出版されました。